オリジナルクラフトビール 第2弾!
~皆様に感謝の気持ちを込めて、来場者様へプレゼント~
昨年のプレゼント企画がおかげさまで大好評であったため、オリジナルクラフトビール第2弾を醸造、本展にご来場された方を対象に抽選でオリジナルビールをプレゼントします。
今回は、コトブキテクレックス(株)様全面協力のもと、本ビール誕生のきっかけや醸造までのストーリーについて、インタビューを公開しましたので、ぜひご覧ください
オリジナルビール第2弾!本ビール誕生のストーリー
1932年の創業時、日本でも早い段階から化学プラント機器製作を開始。
現在ではプラントから派生し、佐賀県でクラフトビール造りも手掛けられているコトブキテクレックス様に、ビール造りへのこだわり等についてインタビューをしました。
事務局:昨年、ドリンクジャパンに出展をされた率直な感想をお願いします。
松本社長:実際、注文はとても沢山いただくことができました。弊社の売上の中のビールプラントの割合は通常10%ほどですが、今期は40%だったのです。
ドリンクジャパンへの出展も大きな要因ですが、ビールを自社で製造していることの信頼、雑誌への出稿、口コミなど多くの要因がありました。
クラフトビール造りをしている企業も近年かなり増えています。ドリンクジャパンが開催された辺りで伸びている印象ですね。
初回からドリンクジャパンには出展させてもらっていますが、とても恩恵を受けていますね。もともと通常業務と兼任でしたが、今はビール造りの専任の社員もいます。
ビール造りを始めた“きっかけ ”
事務局:ビール造りのきっかけを教えてください。
松本社長:まず弊社の歴史を少しお話しすると、プラント製作をスタートしたのが60年ほど前です。日本では2番目に歴史があります。
もともとは味の素さんの発酵プラントを作っていたのですが、サントリーさんがビール造りを始めるにあたりドイツから最新のプラントの輸入を検討されました。オールステンレス製のプラントだったのですが、当時日本でそれを製造している企業はほとんどありませんでした。
その中で味の素さんのプラントを作っているという経験と実績が認められサントリーさんにお声がけいただいたことがきっかけです。
ビール造りに関連する部分では、1995年から地ビール用のプラントの製造を開始しました。
その後2010年くらいから中国製のビールが生産量で世界一になり、中国製のプラントが世に出てくるようになりました。
弊社も中国に工場があるので、中国製のプラントを利用するようになり、またビール業界でも発泡酒の登場で参入障壁が低くなっていきましたね。今は小型のプラントがとても人気があります。
プラントだけ作っていれば良いと当初は考えていたのですが、お客さまからビールの免許取得に対するアドバイスや、造り方を求められるようになりました。
弊社に頼めば、免許の取得からノウハウ、そしてプラントまでワンストップで完結するというビジネスモデルを作るため自社でもビール造りをしようと舵を切りました。
事務局:ビール産業に参入するにあたり工夫されたことはありますか?
松本社長:お客様と同じことをやっていてもライバルが1社増えるだけなので、他のお客様がやらないことを手がけました。
醸造する場所にもこだわっています。佐賀や長崎はクラフトビールを手掛ける会社が当時なかったんですよね。さらに佐賀は大麦の生産量が日本一だということもあり、2020年に佐賀でやることを決めました。
ビール造りに対する“こだわり”とは?
事務局:実際にビール造りをされるようになっての感想はありますでしょうか?
松本社長:麦芽を作ることがとても難しいですね。踏み入れてはいけない分野に入ったという感じですね(笑)
麦芽作りはかなり繊細な作業ですね。ただ、その作業を僕たちがやらないと業界の底上げにならないし、弊社の存在感もないなと感じています。
モルト(麦芽)作りは難しいですし、まだまだ発展途上ですがこれを成し遂げないといけないと思いますし、国産麦芽を作ることが弊社のなすべき姿だなと思いますね。
日本酒の蔵は麹を自社で作りますが、麦芽を作っているビール醸造所は少ないんです。
それなら自社での麦芽作りもやってみようと弊社はチャレンジしています。
事務局:ジャパン・グレートビア・アワーズ2023 で受賞されていますよね!
松本社長:ありがとうございます。まだ銀賞クラスではあるものの、自社で麦芽を作って賞を取っているのは弊社のみだと自負しています。
国産の麦を作るとコストは高くなるのですが、高品質なものをお客様に提供したいです。
これからも自社で麦芽から作ることにはこだわっていきたいですね。
事務局:御社の代表的なビールはどれでしょう?
松本社長:ペールエールとIPAですね。両方とも大麦100%で造っています。
ペールエールはスタンダードで飲みやすい味です。対してIPAはホップが多く、苦味が強めなのが特長ですね。
ぜひ白アスパラガスのバターソース和えと一緒に飲んでほしいですね。あとは肉料理にも合いますね。
ビール造りで、循環型社会への貢献へ
事務局:最後に、今後の展望はありますでしょうか?
松本社長:循環型社会への貢献をしていきたいです。
ビールを造った後に麦芽のカスが出るんですが、今はそれを有機農法の農家さんに引き取っていただいて有機野菜を作ってもらっています。今後はその野菜とビールとのマリアージュをしたいですね。
その野菜にビールを使ったソースを絡めても面白いなと考えています。
また麦芽カスを撒いた畑でホップを作ってオール佐賀でビール造りをしたいですね。
サステナブルな社会に貢献したいです。